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企業の存続発展を支える礎となるものが職場の安全です。働く人の安全を確保することは企業の義務であり、最優先に取り組まざるをえないものです。

「SDGs」の17の目標、169のターゲットのうち、8.8項にも「移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、全ての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する」と記載されています。この安全な環境を確保して労働の安全を守ることは労働者の意欲の向上や生産性向上に繋がります。

またコンプライアンスの観点からも企業の事業継続的な観点からも労働安全確保は必須の項目となります。ただそのために「安全に気をつけろ」と大声で伝えることだけでは十分ではありません。

そこで労働安全の基本となる労働安全3管理を行うことが重要です。
この労働安全3管理とは、「作業環境管理」、「作業管理」、「健康管理」の3つの管理を行うことで、労働者の健康を守ろうとするものです。

「作業環境管理」では、作業環境中の有害因子の状態を把握し、良好な状態で管理していくことです。
「作業管理」は、作業の安全化や効率化が可能なものを見つけ、それを適正化することで、業務による健康障害を防ぐとともに、快適な作業が遂行できるようにすることをいいます。
また「健康管理」は、労働者の健康状態を健康診断で把握して、その結果に基づいて適切な措置や保健指導などを実施し、労働者の健康障害を未然に防ぐことです。

そしてこれらの管理を進める上では、労働衛生教育という形で周知徹底していく必要があります。例えば、保護具を使用する場合にも、現在行っている有害作業に対するリスクを知らなければ、保護具を適切に使用しないという可能性も考えられます。人は自分の行っている作業の有害性を理解してはじめて、保護具の着用の必要性が理解できることになります。

このように労働安全の重要性が会社全体に浸透してはじめて、安全性の確保や生産性向上などの効果が期待できます。会社の基礎である労働安全衛生を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

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